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教育目標


理工系の基礎教育を進めるために、私たちの担当する科目について、次のような教育目標を置く。

(1) 科学技術は現代社会の原動力である。物理学は、それとハッキリとは見えないが、それを支える土台となっている。まず、物理教育において、この点を理解でき るような工夫する。そして、 理工系のどの分野を学ぶ場合においても有用あるいは必要と思われる、基礎的な知識、基本法則、思考方法を修得することに重点をおいた物理学の基礎教育を行 う。また同時に、 我々を含む自然を深く理解するという物理学それ本来の精神も同じように学ぶことができるように配慮する。

(2)研究・開発では、適切な課題・モデルを作り、対話を通じてそれを修正しながら、問題解決に近づくことが行われる。こような能力を伸ばす教育として、特に演習、ゼミナールそして実験科目を充実することを目指す。

(3)現代物理学の基本的な知見に対する教育についても重視する。理工学のどの分野に進む場合にも、科学技術に応用されている、現代物理学の基礎知識、法則、考え方は、教養としてあるいは技術開発の基礎として必須であると考える。

(4) 科学技術と社会とは切り放すことができない緊密な関係にある。科学技術は諸刃の剣である。このため、両者は互いによき適応を果たさなければならない。それ には、その発展の機構と論理(法則)を知ることである。 そこで、それにふさわしい科目(科学論、技術と人間の倫理)をカリキュラムに組み込むことを目指す。

(5)高度情報化に応じた科学技術教育の方法を研究する。それを基礎教育に導入していくためのカリキュラムを研究する。

(6)研究開発能力は、専門知識に加えて豊かな人格と広い基礎知識(視野)を備えていることが望まれる。基礎教育を行う上で、このことを常に念頭に置き、配慮する。


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